美味しいお蕎麦屋さんなどに置いてあり、前々から自宅でも使いたい思っていた原了郭の「黒七味」。先日京都に行った際に本店を訪れ購入してきました。ピリ辛料理やスパイス好きな方にはぜひおススメしたい一品。今日はこの「黒七味」について紹介をしたいと思います。
原了郭について
創業は元禄16年(1703年)と、とても長い歴史のあるお店。
初代が祇園社門前にお店を開き、歴代当主が一子相伝でその秘法を受け継いでらっしゃるそうです。
原了郭 本店に行ってみた
店舗の外観
シンプルな町屋造りの路面店。大きな黒七味の木筒が目印です。
黒七味の試食
店員さんから黒七味の味見をしませんか?とお声がけいただきました。
試飲用のシンプルなお出汁をまずそのまま一口飲みます。
その後に黒七味を少々振り入れもう一度飲んでみます。
以前に黒七味を口にしたことはありますが、薬味のコクと香りで先ほどとは別のお料理をいただいたように感じられ、あらためて黒七味の美味しさに驚きました。
多くのファンに選ばれる名品「黒七味」とは
材料と黒い色について
材料は、白ごま、唐辛子、山椒、青のり、けしの実、黒ごま、おの実、青のり。
白ゴマなどが入っているのに、黒七味はなぜ色が黒胡椒のような色なのでしょうか。
原料を乾煎りした後、石臼で細かく挽き、繰り返し揉み込むことで、ごまや麻の実が唐辛子を包み込み、茶褐色に仕上がります。原了郭|調味料に関する冊子より
手間をかけられることによって独自の色と香りのする七味が作られているのですね。
京都のおいしい手みやげランキング1位
ELLE ONLINEの2013年に実施された京都リピーター読者2000人が選んだ「おいしい手みやげランキング! 京の美食編」では原了郭の「黒七味」が1位を獲得しています。
有名デパートでも販売
黒七味の人気は高く、有名百貨店でも販売されています。
三越・伊勢丹
高島屋
味のある木筒
容器の木筒は六角のタイプと四角のタイプがあります。
どちらも手にとってみて、個人的にしっくりきた四角のタイプを購入しました。木筒と6gの黒七味がセットになっています。
木筒のほか、缶の容器もあります。
「黒七味」の使いかた
普通の七味と同じようにお蕎麦やお鍋、焼き鳥にかけたり、マヨネーズやソースなどの調味料と混ぜてみたり、使い方はアイディア次第で無限大です。和食から洋食、カレーなどのエスニック料理など様々なお料理に合います。
今日の朝食ではアボカド、トマトなどをのせたオープンサンドに「黒七味」を振りかけてみました。黒胡椒の場合は胡椒の味が前面に出てきますが、「黒七味」は不思議とアボカドと馴染んで味が尖りすぎず豊かな香りと風味を感じられました。
こちらもおすすめ!粉山椒
以前に訪れた親子丼をメインにしているお店で原了郭の粉山椒が置いてあり、美味しさに感動してぜひ購入してみたいと思っていました。
和歌山県産の山椒が数種類ブレンドされ、微粉末にひいてあります。こちらも香りが高く、鶏料理やお蕎麦など活躍の幅が広そうです。
まとめ
300年以上もの歴史をもつ京都の老舗「原了郭」。「黒七味」は本当に魔法のスパイスでいろいろな料理に使いたくなります。病みつきになる香りと風味でマイ七味を持ち歩く人の気持ちがわかる気がしました。
京都のお土産に、スパイス好きな方には普段使いにおすすめの一品です。