ヒカルホタル

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ゲストハウスに宿泊してその国や地域の文化に触れる:スリランカ編

前のブログでゲストハウスに宿泊するメリットと実際に宿泊したキューバでの経験をお伝えしました。

今回はスリランカでの経験を紹介したいと思います。

シギリヤのゲストハウスにて

スリランカの家庭料理をいただく

世界遺産のシギリア・ロック周辺のホテルはホリデーシーズンで宿泊費が高騰していたため、ゲストハウスに1泊2食付で宿泊しました。

お母様と娘さんで切り盛りしているゲストハウスです。

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こちらがいただいた夕食。

チキンカレーやジャガイモのカレー、タマネギのサンボル(和え物)、マッルンと呼ばれる緑黄色野菜とココナッツのスパイス炒めなどがずらりと並びます。

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カレーといっても日本のカレーとはだいぶ異なります。

ご飯もどちらかといえばパサパサとしたものです。

スリランカではスプーンではなく右手を使い、ご飯とこれらのカレーや野菜炒めなどを混ぜ合わせながらいただくそうです。

日本ではワンプレートの食事であっても、一品一品それぞれを味わうと思いますが、宿の人いわく、混ぜるほうが美味しいんだそうです。 

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こちらは朝食。

左上の円形のものが主食のひとつのロティ。小麦粉、ココナッツ、タマネギ、チリを混ぜて焼いたものです。

朝食ではパンのようにバターやジャムをつけていただきました。

手前は薄焼きの卵焼き、真ん中のオレンジのものはココナッツを炒めたものです。

紅茶はお砂糖をたっぷり入れていただく

スリランカといえば、世界有数の紅茶の生産地。もちろんスリランカの人は紅茶が好きでたくさん飲んでいます。

こちらの宿でも夕食後にも、朝食時にも紅茶がありました。

英語ができる長男くんはドバイに出稼ぎにでていたのですが、このときはちょうどビザや仕事の関係で一時帰国して宿を手伝っていました。

彼が紅茶を持ってきてくれた際にお砂糖は不要だと伝えると、「本当に?なんで?本当に砂糖はいらないの?」と、とても驚かれました。

一緒に紅茶を飲んでみてこちらがびっくり、なんと彼は自分の紅茶に砂糖をスプーン4杯も入れたのです。

紅茶の生産国スリランカ、てっきり紅茶はストレートでいただくのが普通なのかと思っていましたが、実はスリランカ人は紅茶を甘くして飲むのが好きなんだそうです。

彼だけでなく、次に泊まった宿のオーナーさんご家族も砂糖をたっぷり入れていました。

長男くんのお仕事と夢を聞く

お母様はあまり英語を話されず、娘さんも片言の英語でしたので、彼のおかげで意思疎通がスムーズにでき、大変助かりました。

彼はおしゃべり好きなようで、夕食後に一緒にお茶を飲みながらいろいろな話をしてくれました。

スリランカの平均月収は低いので(2~3万円程度)、彼のように海外へ、とくにドバイなど中東に出稼ぎにでる若者が多いそうです。

彼はドバイの高級ホテルで客室清掃係をしていました。

セレブリティな宿泊客からは、スリランカでは信じられないくらいの額のチップがもらえることもあるそうです。

できるだけ喜んでもらい、そしてより多くのチップがもらえるように凝ったタオルアートを作るなど工夫をしているそう。

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(スリランカのホテルに宿泊した際の白鳥のタオルアート)

仕事を頑張って、将来はこの宿をもっと拡げてたくさんの人が泊まれるようにしたいんだ、と夢を語ってくれました。

本当は家族と近くにいるのが一番だし、スリランカ国内でもっと稼げるといいのだけど、とも言っていました。

地元の人の生活ぶりや考えを聞くことができ、とても貴重な経験となりました。

古都キャンディで宿泊したゲストハウス

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街からトゥクトゥクで山の方へ走ること10分ほど。

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朝霧や眼下に広がる景色が美しい高原に建つ、素敵なお家でした。

本場のスリランカのカレーディナー

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大晦日だったこの日はオーナーさんとほかの宿泊者と皆で食卓を囲みました。

手前はチキンベースのスープ。ダシが効いていて美味しかったのを記憶しています。

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ゆで卵、ココナッツのサンボル、チキンカレーとジャガイモのカレー。

そして、ご飯ではなく、そうめんのような主食。

こちらはストリング・ホッパーまたはインディ・アーッパと呼ばれる米粉を練って型に通し蒸したもの。

赤米も入っているようで綺麗な紫色をしています。

スリランカの方はやはり右手で食事をいだきます。

この日はほかのゲストの方と一緒に、初めてカレーを手で食べることに挑戦してみました。

カレーはとろみが無くさらさらしたスープなので、手で混ぜようとしても上手くまとまらずなかなか口まで運ぶことができません。

オーナーさんをみていると、どうやら私たちはカレーを多くかけすぎていた模様。

主食がしっとりする程度にカレーをかけて混ぜるのがコツのようです。

私たちは2~3口でギブアップして、結局スプーンでいただきした。

カレーはさまざまなスパイスが使われていて、コクがありとても美味しかったです。

こちらのご家庭ではカレーに使うスパイスを自宅のお庭で栽培し、使用しているそうです。

カレーリーフの木というものがあることも、こちらお宅で初めて知りました。

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こちらはお庭にあった胡椒の木です。

たくさんのスパイスの木やハーブが自宅のお庭で育ち、収穫していただけるなんてとても素敵です。

新年お祝いの朝食

新年の朝を迎え、オーナーご家族とゲスト全員で朝食をいただきました。

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右はキリ・バットと呼ばれるお米をココナッツミルクで炊いたご飯。縁起が良くお正月にいただくものだそう。

左は甘辛いタマネギのサンボル、真ん中は甘いココナッツのサンボルです。

スリランカでは毎日カレーとココナッツを食べました。

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こちらは初めて見るようで香りは覚えのある一品。

いただく前にオーナーにこれは何か尋ねると「モルディブフィッシュ」とのこと。

もしかして…一口食べてやはりそうでした。

モルディブフィッシュとは、日本人にはとても馴染みのある「鰹節」のことです。

インド洋のリゾート地と知られるモルディブでは、日本の鰹節と同じような乾物が作られています。

スリランカでも広く使われていて、モルディブフィッシュと呼ばれています。

こちらの料理は、カツオのソフトふりかけのような味と食感でした。

日本で馴染みのある味がスリランカの家庭でも食べられていることにとても驚きました。

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これらも夜のカレーと同じようにお皿に取り、少しずつ混ぜていただきます。

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こちらは小麦粉をココナッツミルクで溶いたクレープ生地で甘いココナッツのジャムのような具を巻いたもの。

生地がモチモチしていて甘く美味しいデザートとしていただきました。

他のゲストとの交流

年越しを共にしたのはスペイン人女性とイタリア人男性のカップル。

お互いに自国の文化や料理を誇りに思っているけど、時にどちらが勝っているかとかでケンカになることもあるとか。

たしかに、どちらのお料理もおいしく、芸術などもすばらしく比べるのは難しいですね。

男性はちょうどその年の夏に友人と初めて日本を旅行していました。

日本は物価がとても高いイメージがあり、旅行は乗り気ではなかったそうですが、実際に行ってみるとラーメンなどいわゆる安くて美味しいB級グルメの豊富さに驚いたそうです。

特にコンビニ弁当の種類の多さと美味しさに驚いたとのこと。

パスタも購入してみたそうで「レストランじゃないのに美味しいなんて、すごいよ」と絶賛していました。

たしかに、私たちにとって普段はそれが当たり前のことになっていますが、ほかの国のコンビニと比べるとどこよりも品揃えや商品力があるように思います。

あらためて日本の良さを考えました。

さいごに

日本でもスリランカは旅行先として人気が高まっています。

ツアーでは大型バスで世界遺産を巡り、有名ホテルへ泊まり、アーユルヴェーダなどの伝統スパやマッサージを受けるといったプランが人気のようです。

ただ、実際にスリランカを訪れてみると、優雅なホテルやスパなどとは異なる地元の人の生活があることがよくわかります。

ゲストハウスは地元の方と触れあい、その国の文化や生活を肌で感じることができるのが魅力です。

多少の気遣いや、発展途上国では不便を感じる点もあるかもしれませんが、そのようなことも含めて、ホテルとは違った経験ができると思います。